恭しく修する 先祖供養 

先祖供養

先祖供養とは、両親、祖父母など、身近なご先祖様から、会ったことのないような遠いご先祖様に至るまで、全てのご先祖様に対し今を生きる私達が、子孫として報恩感謝の気持ちや成仏を祈る真心を伝えるための法要です。
今日私達が生きていけるのはご先祖様のおかげです。
私達が生まれてくるには、当然のことながら、父と母の2人が必要です。そして父と母にもそれぞれ2人の両親が必要ですので、合計4人となります。
それを10代まで遡るだけでも合計1024人が必要です。
このご先祖様のどなたか一人が欠けても今日の私達は存在する事ができません。
実際には、人がその一生を過ごす中で、多くの人と縁をもち、影響しあっていますので、さらに多くの有縁無縁の人々がご先祖様を形作っているのです。
そんなご先祖様に感謝する行為、それが先祖供養です。ご先祖様を敬い大事にすることは、今の自分の命を大切にし、未来の可能性や子孫を大事にすることにもなります。
 

  

「枝葉栄えんと欲せば、先ずその根を養うべし」という言葉があります。
根がなくては木は立ちません。根が枯れてしまうと、幹も太らず、枝葉は茂らず、
春が来ても美しい花を咲かせることはできません。
根は先祖であり、幹は両親、そして枝葉は子孫です。父母・祖先を敬い供養することは、その形見である我が身を大切にすることであり、子孫によく受け継がれるものになります。
故に昔からよく言われたものです。
「身を立てて家を興す人、必ず先亡の供養を怠る者なし」と。