ご供養
「供養」とは、仏様や亡き人のために、供物をそなえて、敬いの気持ちを形にあらわすことです。家庭で仏前にお経を上げることも、法事に参列した親族へ御斎を出すこと、無縁の精霊に施しをするのも供養です。敬いと慈しみの心を持って供養することは、仏様と亡き人々の霊に大変喜んでもらえることであり、その功徳は故人の霊位に及んで、仏果へ進む力強い励ましとなります。
そして、亡き人のためにすることは自分のためにすることでもあります。親しい人の菩提を弔い、供養することは、その行いを通じて、生命の永遠性や、遠い祖先から自分に繋がる縁の不思議さに、深く思いを致すことになります。それによって、自他共に仏の境地を得る助けとなるのです。